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痛みを抑えた虫歯治療

痛みを抑えた虫歯治療

歯の病気といえば、多くの方は虫歯を想像されると思います。では虫歯治療については、どのようなイメージをおもちですか? 「歯を削られる感覚が苦手」「ドリルも注射も痛い」など、ネガティブな気持ちの方は少なくないと思います。
当院ではこうした歯科治療に対する恐怖心を払拭するために、痛みを抑えた虫歯治療に取り組んでいます。痛みに対する恐怖心を和らげることで、緊張でより痛みを感じるようになるという悪循環を防ぎます。
痛みを軽減してリラックスした状態になっていただくことで、治療の効果も高まります。

  • 痛みを減らす、麻酔の工夫

    痛みを減らす、麻酔の工夫

    痛みを感じさせないよう歯肉に麻酔注射をすることがありますが、その注射自体が痛い、という場合があります。
    当院ではそうした痛みにも配慮して、注射の前に歯肉に塗布する表面麻酔を行なっています。麻痺させてから行うので、痛みはぐっと抑えられます。
    電動注射器で麻酔液の注入スピードをコントロールして、痛みの原因となる加圧のムラも防ぎます。注射針は約0.15ミリの細いものを使用して、刺激を極力控えます。
    麻酔液は3種類ご用意しています。患者さまの血中酸素量と血圧を計測し、適したものを選択します。

  • 虫歯?汚れ?光学式う蝕検出装置で正確に判定

    虫歯?汚れ?
    光学式う蝕検出装置で
    正確に判定

    虫歯があるかどうかチェックするには、歯科医師が直接口腔内を見て判断する視診や、レントゲン撮影が広く行なわれています。しかしそうした方法は確実ではなく、虫歯だと思われた箇所がただの変色だったり、逆に虫歯を見逃してしまったりする可能性もあります。
    患者さまの大切な歯を無駄に削ることのないように、当院では虫歯診断に「光学式う蝕検出装置」という機器を採用しています。
    レーザー光を照射すると蛍光反射するう蝕の特性を利用して、虫歯を検知します。光学式う蝕検出装置を使った際の虫歯の診断精度は、約90%です。
    歯の内部で進行している可能性がある虫歯も、大きく削る前に光学式う蝕検出装置で診査することができます。

レーザーによる虫歯の予防と治療

レーザーによる虫歯の予防と治療

  • お子さまの虫歯予防に

    やわらかくて虫歯になりやすい子どもの歯を硬くしたり、歯ブラシでは届かない歯の溝の部分をレーザーの光が硬くし、虫歯になりにくくします。

  • 神経を保護します

    歯も生きています。神経をとってしまうと死んでしまい弱くなってしまいます。神経に近いところをレーザーで強くし、神経を保護し歯を長持ちさせます。

  • 治療した歯の虫歯予防に

    詰め物の境目は虫歯になりやすいのでレーザーで歯を硬く強くして虫歯になりにくくします。

  • 口内炎の痛み緩和に

    口内炎中央部の潰よう部にレーザーを照射して口内炎を焼き、かさぶたを作ることで痛みを緩和させます。治すと同時に殺菌もできるので、治りを早くできます。

  • 歯肉の黒ずみに

    被せものの金属や喫煙によるメラニン色素の沈着などで黒ずんでしまった歯肉にレーザーを照射して色素を取り除き、ピンク色の歯肉に戻します。1~2回程度で終了します。

  • 知覚過敏の処置に

    歯の根元が露出してしみやすくなるのが知覚過敏です。通常は、レジンをコーティングしますが、歯垢が溜まりやすく歯肉炎を起こしやすいため、レーザーで治療します。それにより、数日後から症状が軽減します。

  • 虫歯感染部位の除去に

    虫歯に感染して軟らかくなった象牙質は細菌の温床であるため、徹底的な除去が必要です。レーザー照射によって軟化象牙質を脱水・殺菌し、効率的に除去することで、その後の虫歯治療の成功率が高まります。

歯を抜かずに残す根管治療

歯を抜かずに残す根管治療

虫歯は進行すると、歯の内部の歯髄(神経や血管)にまで感染を広げます。歯髄が侵されると激しく痛み、歯肉が腫れます。そのままでは歯髄は壊死し、歯が脱落してしまう危険性があるので、歯髄が入っている歯根の管(根管)の内部を徹底的に清掃する必要があります。これが根管治療です。
根管治療は精密さが求められる難易度の高い治療なので、難しい場合には抜歯をする医院が多いのが現状です。しかし当院ではできるだけ患者さまご自身の歯を大切にしたいと考え、歯を抜かずに残す精確性を重視した根管治療に取り組んでいます。

根管治療が必要なケース

細菌感染が歯根や歯槽骨にまで及び、膿が溜まったり骨が溶け始めている場合には、根管治療を行ないます。
症状には下記のような急性期と慢性期の波があるので、痛みが少し落ち着いても治ったと判断せず、歯科を受診してください。

急性期

  • 歯肉や喉が腫れる

  • 上顎の場合は目の近くまで、下顎の場合は首まで腫れることがある

  • 鎮痛剤が効かないほどの激痛が起こる

  • 激しい痛みで睡眠もできない

  • 微熱が出て倦怠感がある

慢性期

  • 噛んだり指で押したりすると違和感がある

  • 歯肉が腫れたりひいたりを繰り返す

  • 歯肉にわずかに穴が開いて膿が出る

  • 体調不良や疲労でうずく

  • 激しい運動をすると痛む

根管治療の精度を高めるために

根管治療では歯の深部の病巣を取り除き、徹底的に清掃・除菌する必要があります。汚染組織を残してしまうと、再び感染を引き起こします。
当院ではより精確な根管治療のために、CTやマイクロスコープを活用しています。

  • 歯科用CTを用いたより的確な診断

    歯科用CTを用いたより的確な診断

    根管治療が必要かどうか判断するためには、歯や歯肉の内部の状況を詳しく把握しなければなりません。レントゲン撮影では2次元的な画像となるため、根管の詳細な形態がわかりにくという問題がありました。
    当院では歯科用CTを使用しています。3次元的に歯の内部を確認することができるので、精確な診断につながります。
    患者さまに治療についてご説明する際にも、CT撮影のデータを使用してわかりやすく解説します。

  • マイクロスコープを使用しより精密な治療を

    マイクロスコープを使用し
    より精密な治療を

    根管の形態は千差万別で、難易度の高い治療になります。不十分な処置で細く入り組んだ根管に汚染組織を残留させると、感染は繰り返します。
    根管内部を徹底的に清掃するために、当院では目視確認や経験だけに頼らず、マイクロスコープを使用しています。マイクロスコープの視野は最大25倍に拡大できます。肉眼では把握しきれない細かに枝分かれした根管も、見落とすことなくしっかり治療できます。
    患部を詳細に確認できるので、削る範囲を最小限に抑えることも可能です。
    マイクロスコープに付いているカメラで治療の様子を撮影して、患者さまへのご説明に活用しています。

入れ歯(義歯)

入れ歯(義歯)

虫歯や歯周病、外傷などが原因で歯を失ってしまった場合には、入れ歯などで機能を補う治療をします。入れ歯にはさまざまな種類があるので、患者さまのご希望をお伺いしながら適した方法をご提案します。

入れ歯が合わなくてお困りの方へ

入れ歯は口内に装着して、違和感なく食事や会話ができるものでないといけません。
もしも痛みがあったり、うまく噛めないなどの不具合があったら、調整が必要です。
当院では失った歯の代わりとなる入れ歯を、患者さまに快適にお使いいただくために、使用感をお伺いし、細やかに調整いたします。
入れ歯の種類も複数ご用意しておりますので、我慢することなくお気軽にご相談ください。

  • 金属床

    金属床

    入れ歯はおもに人工歯の部分と、歯肉や粘膜にのせる床(しょう)とよばれる部分でできています。
    保険診療の場合、床はレジン(プラスチック)です。耐久性を保つために厚みを持たせないといけないので、どうしても違和感が出ます。
    金属の床は薄く作ることができ、熱伝導率が高いことから食べ物の熱が伝わりやすく、食事をおいしく楽しめます。また、汚れが付きにくく衛生的です。ただし、金属アレルギーの方にはおすすめできません。

  • ノンクラスプデンチャー

    ノンクラスプデンチャー

    クラスプとは入れ歯を固定する金属のバネのことです。お口の中で目立ちやすく、入れ歯をしていることが見た目でわかります。
    ノンクラスプデンチャーは、金属バネを使用しない入れ歯です。クラスプの代わりに歯肉に似た色の樹脂で固定するので、付けていてもほとんど目立ちません。柔軟性のある樹脂なので、装着時の違和感が少ないのも特徴です。

  • パイロットデンチャー

    パイロットデンチャー

    パイロットデンチャーとは、治療用の仮の入れ歯のことです。
    歯を失ってしまうと噛み合わせが不安定になります。歯が抜けると歯槽骨が痩せてしまうので、歯肉の形も変化します。その状態のまま入れ歯を作製しても、口内にうまくフィットせず、使用感が心地良くないものになってしまいます。
    そこで当院では、まずはパイロットデンチャーを使用して、歯肉の状態を整えて噛み合わせを正常に導きます。口内が安定してきたら、患者さまに適した厚みや形を計測して、ぴったりと合う痛くない入れ歯を作製します。